東京都
取組事例の主な分野:学びの支援
昨今、親の経済格差による“こどもの貧困”の問題が顕著になり、貧困家庭のこども達が様々な困難に直面する状況に対し、70歳世代として何か支援できることはないかというのが発想の端緒です。公立高校のOB達が中央・地方の行政に過度に頼らず、単なる「こども食堂」でない「寺子屋」の機能を結び付けた、我々らしい機能と手法を創設し、展開しました。寺子屋はコロナ禍を見事に乗り越え、あらゆる面でバージョンアップできました。
<学校に行けていない中学生に地域みんなで実施する週5日の支援>
令和5年3月文部科学大臣発出のメッセージ「COCOLO」の実践として、急激に増加している不登校児童・生徒のうち、半分を占めている中学生対象に週5日学びの場を確保し、学びたいと思う時に学べる環境を整えます。
地域の皆さんと協力して、不登校、引きこもり、社会断絶という“負の連鎖”
に落ちるこどもを一人でも減らしたいと考えています。対象者は県内4つの中学校からインフォーマルに推薦され、経済的にフリースクール等には通えない子たちで当面8人位とします。学校に行くことを主目的にせず将来生き抜く“術”を身につけるような、デジタル、英語、公文方式の学習支援を用意して、こどもたちが行きたいと思うようになったら来てもらいたいと思います。
毎週2回、月曜日と木曜日に小・中学生約50人が時間差で教室に通ってきます。最近は先生一人にこども一人体制で勉強しています。