埼玉県
NPO法人 さいたまユースサポートネット [第3回採択]
取組事例の主な分野:居場所の提供・相談支援
「居場所」づくりを通した自立支援の実施
①不登校や高校中退、引きこもりを経験した子供・若者、②障害で生きづらさを感じている子供・若者、③親や家庭の多様なリスクが原因で貧困化し、社会的に排除され、人間としてのアイデンティティ(自尊感情)を持てないまま生きている子供・若者たちを対象に、彼らの居場所・コミュニティを作ることを通じて、多様な自立の形を模索し、地域づくりをも展望することを目標に設立したNPOです。
子供の未来応援基金の
支援による活動紹介
- 生活困窮世帯の中高生の中で、世帯要件により自治体の学習支援事業を利用できない生徒や外国にルーツをもち日本語の習得が必要な生徒、また疾病・不登校・中途退学等の理由から引きこもりがちの子供、虐待等の要因により権利がはく奪されている子供等、地域の中で孤立傾向にある子供・若者を主な対象に、地域にある多様な「次のステップ」となる社会的な場への橋渡しを目的とした事業である。その目的を達成するため、下記の活動を実施している。
①家庭訪問を中心としたアウトリーチ
対象者一人ひとりとスタッフが個別的な交流や面談の実施を通して、それぞれの目標の整理や信頼関係の構築を目指す。
②少人数による「居場所」支援とグループワークを実施
「個別支援」と「学校や自立支援等の機関」の中間的な場として位置づけ、小規模な「居場所」での活動を通して、新たなことへ挑戦する意欲の醸成やコミュニケーションスキルの獲得を目指す。
成果報告
- ・地域の中で孤立傾向にある小・中・高生(中退者等も含む)及びその保護者に対するアウトリーチ支援の実施(281回、281名以上)
・地域の中で孤立傾向にある小・中・高生に対する小規模集団プログラムの実施(36回、406名)
・「子供の貧困」への理解の啓発及び「学校と地域と行政の連携」をテーマとした意見交換の実施(シンポジウムの開催1回・大学での授業2回、延べ100名)
「居場所」の活動におけるクリスマス会の様子です。クリスマスにふさわしいおいしいご飯をみんなで作りました!