東京都
NPO法人 Learning for All [第3回採択]
取組事例の主な分野:学びの支援
すべての子供たちが自分の可能性を信じることのできる社会の実現
現在、日本の子供たちの約7人に1人が貧困状態にあり、8万人を超える子供が虐待を受け、12万人以上の小中学生が不登校となっています。また、経済格差が教育格差に繋がり、貧困が世代間で連鎖していることも明らかになってきています。 当団体では、こうした我が国の子供たちを取り巻く困難な環境、とりわけ“子供の貧困”問題の解決を目指し、学習や生活面、発達に困難を抱えた子供たちが、自立に必要な力をつけるために、質の高い学習機会・育ちの場を提供しています。子供の人生が変わる現場づくりとして、自立するための力を育てる学習支援事業、安心・安全な育ちの場を提供する居場所支援事業、子供の困難が生まれない社会への変革を目指す人財育成事業、支援の必要な子供たちが見過ごされない日本社会の実現を目的とした普及啓発・アドボカシーの事業も行っています。
子供の未来応援基金の
支援による活動紹介
- 葛飾区における貧困世帯の子供への学習支援事業
- 学力向上・学習意欲向上・学習習慣の定着を実現し、子供たちの進学・中退予防をサポートし、貧困の連鎖から抜け出すことを目的として、葛飾区に学習拠点を設置し、困難を抱えた子供たちに対して、選抜・育成された大学生ボランティアによる、オーダーメイドの個別指導を提供する。
- 学習支援を通して、子供たちが自分の可能性を信じ、自分の力で人生を切り開くことのできる社会の実現を目指し、活動を実施している。
成果報告
- ・生活困窮世帯の小中学生を対象に、葛飾区金町で学習支援を実施:(週2回・年間87回、506名)
・子供1人につき1~2名のボランティアが寄り添いながら学習支援を行うとともに、個々の特性に合わせニーズに寄り添ったオーダーメイドの支援を行った。
・本人の発達・学力に応じて個別に学習支援を行い、試験結果においても年間を通じて学力の伸びが見られた。
・不登校の子供について、在籍学校とスクールソーシャルワーカーと連携し、学校への出席について具体的な協力を行うことができた。
学習支援プログラムに参加している小学生。算数と英語の支援を実施しています。