東京都
取組事例の主な分野:学びの支援
定休日のカフェや夕方以降の企業のオフィスといった遊休地を借りて、高校生たちが無料で勉強できる活動を行っている。大学生ボランティアや教職経験者など50名がスタッフとして在籍し、高校生たちの大学受験サポートを行っている。最近では、教えることで学びにつながることから有志の高校生たちが地域の中学生などに勉強を教えるという活動も行なっている。また体験型学習も盛んで、高校生が一からメニューを考えカフェの経営を行ってみるという「テラコヤカフェ」という取り組みも実施している。
上記でも記している定休日のカフェや夕方以降のオフィスといった遊休地を利用した無償の大学受験サポート「カフェ塾テラコヤ」という事業を実施する。これは、昨今の大学受験に関わる教育費の高騰から、主には経済格差が教育格差を産み、それによって次世代の教育格差・経済格差につながるといった負のスパイラルを断ち切るという狙いをもった活動である。平等にチャンスを与えられないで苦しんでいる高校生たちが主なターゲットである。また、活動を行う中で、我々が活動の中心においている豊島区は特に外国籍のお子さんも多いことがわかり、そうした言語的な壁があるこどもや、聴覚にハンディキャップがあるなど身体的にハンディキャップを背負っている子どももサポートを必要としていることがわかった。こうしたこどもたちに対しても学習支援活動を行い、インクルーシブな学びの場になっている。こうした活動を効果的に継続していくことで、社会全体における教育格差是正、教育機会の差異の解消に役立てると考えている。
カフェにて勉強する生徒たちの様子