大阪府
一般社団法人 キャリアブリッジ [第1回採択]
取組事例の主な分野:児童またはその保護者の就労の支援
「社会漂流予防の要」といわれる高校で、生活困窮予防と、キャリア支援を
「最近は1日1食」「バイト代は全部親に取られる」…疲れた様子でつぶやく高校生がいます。
家庭内暴力や経済的搾取、不登校、ひきこもり経験、発達障害、知的障害など、多様な困難を抱える生徒たちを対象に、定時制高校内で、就労を軸にした自立支援を行っています。
進路イメージを早期段階から具体的に持つことで、進級・卒業へのモチベーションを高め、不登校・中退を予防。また、所属場所(就職先など)やセーフティネット機能(相談機関など)への繋がりを確保し、卒業後の社会漂流や、生活困窮リスクを軽減することを目指しています。
子供の未来応援基金の
支援による活動紹介
- 進路支援会議への継続参加:学校単独で実施されてきた進路支援会議などに連携団体として参加。学校との定期的なコミュニケーションを通じて信頼関係を築き、生徒を支援するために緊密な連携をとる。
- 相談会:既存の高校内居場所事業と連携し、支援相談員が個別に進路に関する悩みや困りごとなどの相談に応じる。地域の相談機関などと連携し在学時から社会資源と繋がり、困ったときは相談できる関係構築をサポートする(週2回)。
- キャリア支援:登録者を対象に、就活に関わる実践的な支援。模擬面接、履歴書の書き方、職業適性検査、職場体験実習、セミナー、ワークショップなど。
- 実践報告書作成に向けた調査分析考察。
成果報告
- 定時制高校における教職員との生徒支援会議:従来学校単独で行っていた会議に継続的に参加(3回)
- 定時制高校生の個別進路相談会の実施:学校ニーズを基に、複合的な課題を抱える困難度の高い生徒について、生徒本人の特性・能力・ニーズを合致させながら、就職活動の進捗や卒業の進路に向け、生徒・進路指導担当職員・スタッフの三者面談を実施(26名・64件)
- 定時制高校生に向けた、職業適性検査や職場体験実習等のキャリア教育及び支援(28名)
- 自己効力感調査やヒアリング調査等の分析
多様な困難を抱えながらも、将来に向け自らの足で歩み始める高校生を応援する、キャリア支援。自己理解・職業理解などを促進し、自立へ向かう「はじめの一歩」です。