奈良県
取組事例の主な分野:衣食住など生活の支援
お寺への「おそなえ」を、さまざまな困りごとを抱えるひとり親家庭やこども・若者・ひとり親支援団体へ「おすそわけ」することで、こどもの貧困問題の解消を目指す認定NPO法人である。活動趣旨に賛同する全国の寺院や、こどもの貧困問題の解決に向けて活動を行う団体、企業や自治体等の協力の下、食品や日用品を毎月のべ約26,000人に届けている。お寺の「ある」と社会の「ない」をつなげ、無理のない範囲で支援活動を始めるきっかけを作ることで、「たよってうれしい、たよられてうれしい。」と実感できる共助社会の実現を目指している。
目的 こどもの貧困問題解決のために活動しているこども・若者、ひとり親支援団体を通じた、地域内で助け合うことができる社会の創出。貧困問題の根本的な課題は「孤立」にある。ひとり親家庭の孤立を防ぐ支援団体、その団体を各地域の寺院、協力者が支えることで、地域の中で「社会が共に助け合う場であってほしい」という意識が醸成される。
対象者 さまざまな事情で困りごとを抱えるこどもとその親(ひとり親家庭を中心に)
実施方法
・全国の寺院からの「おそなえ」を、各地域で子ども若者、ひとり親家庭をサポートする支援団体等をとおして、「おすそわけ」する。
・新規連携団体を含む全国700団体への月1回以上のおすそわけ発送を予定。
・配送方法は当団体のヤマト運輸と連携した物流管理システムを利用、もしくは寺院から団体への直接的な持ち込みによる。
・困りごとを抱えた家庭にとっての相談先が複数できるように、新規寺院・新規団体を拡充するための説明会などを開催する。
「おすそわけ」に手書きの送付状を同封することで、人と人とのつながりを感じ、孤立感が和らぐ