岩手県
NPO法人 フードバンク岩手 [第1回採択]
取組事例の主な分野:衣食住など生活の支援
市民参加による「フードドライブ」で、「支援の輪」を着実に広げ、届けたい
「給料日の前に蓄えが底をつく」「所持金が数百円しかない」といった声が、沿岸の困窮自立相談所に寄せられます。1日の食事が「給食だけ」の子供もいます。こうした問題に対応するため、震災被害が著しかった陸前高田市から、徐々に沿岸市町村へと「フードバンクこども支援プロジェクト」を広げていきます。
フードバンク岩手では、生活困窮世帯の緊急支援、課題の早期発見と支援機関への橋渡し、子供の「空腹に起因する万引き」などの防止、フードドライブへの参加を広く呼び掛ける活動を行っています。
子供の未来応援基金の
支援による活動紹介
- フードバンクこども支援プロジェクト:陸前高田市の生活困窮のおそれがある子供がいる約150世帯を対象に、次の仕組みで支援を行う。
(1)フードバンク岩手のチラシ・悩みや困りごとを記載する申込書を、民生委員を通じて配布
(2)希望世帯より食料品支援申込みを受け付け
(3)フードドライブにより市民から食料品を募集
(4)食料品(約10kg)を希望世帯に宅配
(5)市の地域福祉課・子供支援課・社会福祉協議会・生活自立支援相談所と支援計画を協議
(6)担当機関が支援を実施
- 上記プロジェクトを、沿岸市町村、盛岡市、周辺市町村の約600世帯にも広げる。
成果報告
- 民生委員を通じたフードバンクの利用者開拓と適切な支援への接続:生活困窮等の課題を抱えていると思われる世帯にフードバンクの申込書を配布(838世帯)
- 申込者に食料を供給(283世帯・1,082名)
- 更なる支援が必要と思われる方には、行政機関や社会福祉協議会等と協議し、適切な支援計画を策定。
- 上記事業の活動地域の拡大
フードドライブ(食料品回収運動)によって、市民の皆さんが盛岡市役所に食料品を持ち寄り、設置されたフードバンクポストに入れてくださいます。この後、箱に詰めて希望世帯に発送します。