宮城県
取組事例の主な分野:居場所の提供・相談支援
東日本大震災により被災したこどもへの学習機会保障、安心して過ごすことができる居場所の提供から始まり、11年間活動を行ってきた。現在は「心のひとりぼっちがいない街、石巻」を目指して、子ども・若者総合相談センター(宮城県委託事業)、生活困窮世帯のこどもを対象とする学習・生活支援事業(石巻市委託事業)、不登校のこどもが通うフリースクールの運営等を実施している。
生活困窮・ネグレクト・精神疾患等の複合的困難を抱える石巻圏域のこどもに対し、本人のペース・タイミング・思いを大切にしながら、地域の多様な関係機関(福祉・医療・司法等)をコーディネートし、伴走的に支える「子どもソーシャルワーク」の構築に取り組む。
現在課題として生じている「複合的困難を抱えているが故に、多機関での支援に繋がらない状況」を改善し、本人と制度や社会資源の間に存在する「切れ目」を乗り越え、包括的な支援を届けられることを目指す。
具体的には、主に下記の3つに取り組む。
1. 支援員の育成(専門人材によるOJT研修、支援技法・バリューの習得のためのOFF-JT(Off The Job Training)の実施)
2. 社会資源との連携強化(関係機関リストをブラッシュアップし、スムーズな連携支援へと繋げる)
3. 子どもソーシャルワーク(専門人材による支援計画のスーパーバイズ等を強化し、相談者のペースに合わせて踏み込んだ個別伴走型支援を行う)
こどもたちと食事をしたり、勉強をしたり、ゲームで遊んだりすることで放課後の時間を一緒に過ごしている。