取組事例の主な分野:その他の支援
子供のための包摂型世帯支援「子ども・家族まるごと」支援を実施する。
当法人は、長年ホームレス・困窮者支援を行う中で、特に困窮世帯の支援は課題が複合的であり、一時的に状況が改善しても、再困窮に陥る可能性が高く、継続的に関わり続ける伴走型の支援(線の支援)が必要と考え、活動を行ってきました。 子供の支援においても、2013年度の集合型学習支援から、2014年度の訪問型学習支援を経て、2015年度からは、子供だけでなく、その家族の課題も解決するための包摂型世帯支援「子ども・家族まるごと支援」を実施し、子供への支援を入り口とした総合的な困窮世帯支援の仕組みを作ってきました。
子供の未来応援基金の
支援による活動紹介
- 訪問型の相談支援を実施し、高校進学の支援及び高校中退を防止するための学校、企業、地域の連携システムを構築する。
1、早期介入、早期支援の仕組みづくり。
2、中学校在学時から関わり、本人の意向、適性に合った進学支援。
3、復学だけでなく、転校や就職支援も含めた支援。
4、1~3を実施するための学校、企業、地域の連携の仕組みづくりを行う。
当法人の子供の学習支援、就労準備支援、障がい作業所、サポートセンター事業等と連携し、総合的かつ伴走型の支援を行うことで、貧困の連鎖を防止することを目的とする。
また、これまでに支援を実施した高卒者・中退者・高校未就学者へのヒアリング、現状分析を行い、必要とされる社会的経費の測定や社会的効果の検証を行い、中退防止事業の有用性と制度化に向けた提言を行う。
対象者(生徒):中学3年生5名、高校生20名、高卒者・中退者15名 合計40名
連携校:20校
連携企業、団体:20社
成果報告
- ・訪問型相談支援を実施する中で関係づくりを行い、当法人の学習支援や就労準備事業につなぐことで、子供たちの伴走支援を行う(随時、中学生3名、高校生24名、高卒者・中退者19名)
・高校卒業後に進路が未定の対象者に就労体験を提供したり、アルバイト希望の対象者に連携企業へのつなぎを行うなど、就労支援を実施(随時、15名)
・学校や連携団体等関係機関との情報共有、ケースカンファレンスの実施(17回)
・これまでに支援を受けてきた高卒者や中退者にヒアリングを行い、事業内容の効果検証を実施。それを踏まえた事業報告書を作成し、関係機関に配布(100部)
就労経験のない対象者への就労体験(連携企業でのアルバイト)の様子。