沖縄県
取組事例の主な分野:学びの支援
沖縄ICTキッズプロジェクトでは、沖縄のこどもたちが地域や経済の格差に影響を受けず、これからの必修である素養であるプログラミング(ICT)能力を楽しく自ら学ぶ活動を行っています。
主な活動
・小学校や中学校での出前講座の開催
・夏休みなどの長期休暇に体験教室の開催
これまでに約3000名のこども達がこのプログラムに参加し、8割以上の参加者が「楽しかった」「もっと学びたい」と答えています。
プログラミング教育の関心は、2020年の小学校での必修化の導入に伴い非常に高まっています。一方で学校では対応が遅れ、学校毎で履修内容が異なり「学校ガチャ」と揶揄される状況が起きています。また学校外ではプログラミング教室が数多く開校されていますが、受講料が月額平均15000円と一般的な習い事に比べると約2倍近くの高額になります。
特にひとり親や貧困世帯が全国平均を上回る沖縄においては、プログラミング教育が、新たな経済格差が教育格差を生みだす要因として懸念されます。
今回、ひとり親世帯や生活困窮世帯のこども達を対象に
・全10回のドローンを活用したプログラミング教室の開講
・対象は小学校・中学校のひとり親世帯・就学援助受給世帯の児童・生徒
・年間2回(6月・10月)の開催
・会場は那覇市・浦添市の公共施設2箇所
の内容を受講料無料で実施。
この全10回の教室により、文部科学省が求めるプログラミングの基本的素養である「順次」「くり返し」「分岐」「アルゴリズム」を身に付ける事が可能。またこのプログラムの学習効果を測定するため、国立大学法人琉球大学教育学部の岡本准教授に依頼し、学習効果測定を実施しました。
空飛ぶロボット・ドローンを使って楽しく自ら学び、プログラミングの装用だけでなく、達成感や自己肯定感を育みます。